鉄フライパン・鉄鍋・スキレットの錆び(さび・サビ)落とし&お手入れ

こんにちは。鉄鍋伝道師の山口です。(^_^)v

鉄鍋、鉄フライパンに錆が出た際のメンテナンスについて
店頭でよくお客様に聞かれるのですが、決して難しくはありません。

今回、鉄鍋棚を整理していた際に、奥から錆の出たLODGEのミニサーバー
が出てきましたので(笑)、これでメンテナンス方法をご案内します。

サビがついたLODGEのミニサーバー

鉄鍋棚の奥で、何年か眠っていたもの。ありゃりゃ、サビさせちゃってごめんなさい。m(__)m
今すぐ直してあげるからねー。

サビの部分を濡らしてから、金たわしでこする様子

濡らした金たわしで、錆びた部分をごしごしこすってください。すぐにサビは落ちますよ。
よっぽどガビガビに錆びていなければ、薬剤等使わなくても水だけで大丈夫。

サビが落ちて、地金のねずみ色が表面に浮き出た様子

こんな感じ。錆を落とした部分は、鋳鉄の地金の銀色というかねずみ色になります。

布切れにオリーブオイルを垂らしている様子

ここで、布の端切れ(古いTシャツを10cm四方に切ってメンテナンス用にストックしておいたもの)に
オリーブオイルをたっぷりしみこませて、錆を落とした部分を含めた全体に塗ってください。

古いTシャツを10cm四方に切ってから折りたたみ、小さな箱にストックしている様子

サビを落としてねずみ色になった部分に、布切れでオイルを塗っている様子

通常のメンテナンス時よりも多めの油を塗ってください。

サビを落としたミニサーバーをひっくり返した状態でカセットコンロに置き、火を付けた様子

これをガスコンロにかけます。こうしてたっぷり塗った油をサビを落とした部分、並びに全体に再度
焼き付けることにより、保護皮膜ができて錆びづらくなります。ただ油を塗っただけでは洗ったら
おちてしまいますから。

 

熱せられた鍋肌から、白い煙が立ち上っている様子

ここでは裏返して加熱していますが、錆びた場所に応じて通常通りでももちろんOKです。
写真のように、煙が上がるまで空焼きしてください。
(高温になるため、このような持ちづらい鍋の場合はペンチなどで掴んでください。)

ポイントは、「ほどほどに空焼きする事」。強火で長時間ガンガン空焼きすると、せっかく
塗った油も高温で焼き切れてしまい、保護膜が形成されません。その場合は表面が黒を
通り越して、うっすら銀色っぽくなります。

→ 「煙が上がりだして、塗った油のテカリがなくなってきたかなー?」位のイメージ。

ねずみ色の部分にオイルが焼き付いて少し茶色っぽく変化した様子

サビを落とした部分が、このようにうっすら色づく(茶色)になればOK。
ここで真っ黒にすることはできません。

ねずみ色の部分にオイルが焼き付いて少し茶色っぽく変化した様子

まだ鍋が空焼き直後で高温の時に、再度全体にオイルを塗ります。そのときに煙が
出るぐらい熱を持っていれば、冷めるときれいに焼き付いています。
このときも火傷に気をつけて、トングで布をつかんで塗ってください。

サビ落としが完成した様子

この時点では、色むらがありますが、使っていくうちに錆を落とした部分もどんどん黒く
変わってきて、いずれ同化してわからなくなります。

今回はLODGEの「鋳鉄(ちゅうてつ)」でしたが、鉄板や鍛造のフライパンでも

基本はこのやり方です。
IHの場合は、センサーが働いて高温で空焼きできないので、カセットコンロで

行って下さい。

また、ガスコンロでも最近はすべてセンサー付きになっているため、空焼きをすると
スグに火が消されたり、とろ火に変わってしまい上手に出来ない場合があります。
その場合もカセットコンロをオススメします。

家ではもちろん、風防付きなのでアウトドアクッキングにも最適なカセットコンロ「マーベラスⅡ」がおすすめですよ。今回もこのマーベラスを使用しています。
非常時の道具としてもとても心強いアイテムです。

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私も昔はキャンプで酔っ払ってダッチオーブンをそのまま放置して寝てしまい、朝まで
夜露にさらしてサビさせることはしょっちゅうでした(笑)。
でも、鉄鍋はこのようにいくらでも再生しますから、サビさせても自己嫌悪にならず(笑)、ざっくりアバウトに行きましょうよ!!

そしてこれだけの鉄フライパンをいろいろ使いこなしてみて、私が理想と思える鉄板製のフライパンを完全オリジナルで作りました。

それがこのAOM(アオム)です。
錆びづらいハードテンパー加工を施しているので、最初の鉄鍋に最適です。

一番ポピュラーなサイズ・26cmフライパンとガラス蓋、そしてしなりがあって使いやすいステンレス製ターナーを3点セットにしたAOMスターターセットがイチオシです。

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