鉄瓶の錆び(サビ)、恐るるに足らず。

こんにちは。鉄鍋伝道師 山口です。(^_^)v

ここ2~3年、南部鉄瓶にご興味をお持ちのお客さまがかなり増えました。

使い捨てのフッ素樹脂フライパンに嫌気がさして、当店の鉄フライパンに変える方がどんどん増えていますが、その方々が鉄の美味しさ、素晴らしさに目覚めて次は鉄瓶!というケースが特に多いですね。

また、鉄分不足で悩んでいる方が鉄分補給のためにお求めになるのも多いです。
鉄剤やサプリメントではなく、毎日普通に飲む白湯やお茶から自然に鉄分が摂れるのは理想です。

しかもそれが普通のケトルで入れるよりも圧倒的に美味しいとなれば、使わない手はありませんからね。

店頭では鉄瓶で沸かした水道水の白湯(さゆ)を飲んで頂いてますが、これがやたら美味しい。
柔らかーい「軟水に変わる」イメージです。水道水がここまで美味しくなるのか?!と皆さん驚かれますね。

白湯が美味しいんだから、それで淹れた当然お茶も美味しいですよね。

コーヒー派の私は、毎朝鉄瓶で沸かしたお湯でドリップコーヒーを飲んでます。
もうこの美味しさが当たり前になってしまったため、残念ながら普通のケトルで沸かしたお湯でのコーヒーには戻れません。
だから、キャンプの時も必ず鉄瓶を持参して、鉄瓶モーニングコーヒーを愉しんでます。



あと、鉄瓶で沸かしたお湯をステンレスやアルミの小鍋に移し、それで味噌汁作ってみて下さい。これも驚くほど旨いですから。だまされたと思ってやってみて下さい。

 

さて、お店に鉄瓶を見に来られた方々の購入前の心配事項は皆同じ。


1.「やっぱりお手入れって大変なんですか?」

2.「鉄瓶って、錆びたらどうしたらいいですか?」


それではそれぞれについてお答えします。

1.「やっぱりお手入れって大変なんですか?」

いえ、ほぼ何もする必要がありません。メンテナンスフリーです。
しかしそのための大前提が「必要な量の水だけを沸かす」という事です。

せっかく沸かすなら、必要量以上にたっぷり沸かしたくなるのが人情ですが(笑)、余ったお湯をそのまま鉄瓶で残しておくと錆びやすくなりますので、「使う量だけ沸かす」のが鉄則。
お湯が沸いたら、例えば魔法瓶にすべて移す。急須にすべて注ぐ。そして鉄瓶にお湯を残さないこと。

そして注ぎきったらこのようにフタを開け、フタもひっくり返して置いて下さい。
鉄瓶は火を消しても蓄熱性が高いので、中に残っている水滴などは1分もしないうちあっという間に蒸発してしまいます。

だから、わざわざ火に掛けて乾燥させる・・・・なんて面倒臭い事は必要ないのです。
だからメンテナンスフリーなのです。仮に本体表面が汚れたら、乾いた布で拭いてあげる程度で十分です。
鍋やフライパンのようにオイルを塗り込む必要もありません。


2.「鉄瓶って、錆びたらどうしたらいいですか?」

ちなみに我が家では、鉄瓶を3つ使用しています。

3つのうちの真ん中の鉄瓶内部。こんな感じで内部にサビが点在しています。
ピントがずれていてわかりづらいですが、蓋と本体の接地部分もうっすら錆びています。

そして底面。常に火に掛けているのでこんな感じで全体的にうっすらサビています。

そして3つのうちの右端の鉄瓶。これは使用歴9年ぐらいかな。
これも同様にサビが点在しています。

底面はさきほどの鉄瓶よりさらにサビの面積が大きいです。

何が言いたいかというと、鉄瓶のサビは基本、さほど気にする必要はないということです。


鉄鍋はオイルを塗って浸透させて、黒光りさせて育て上げるものですが、鉄瓶は特にオイルを塗ったりせず火に掛けるので、長年使うと多少のサビは出てしまいます。

先述のように必要量だけ沸かして乾燥させれば錆びづらいのですが、それでもサビが出た場合はあまり神経質になる必要はありません。

良くないのは、サビが出て慌ててヤスリや金たわしでこすり落とそうとすること。
それをやると、そのサビがお湯を沸かしたときにお湯に出てしまいサビ臭くなるのです。


数年前、岩手の鉄瓶工房をお邪魔した際、70年前(?)の鉄瓶でお茶を淹れて頂いたので内部を見せて頂いたところ、上記写真のサビどころか、内側全体にガビガビの凹凸状になったサビがびっしりとついているのです。もう、内側がすべてまっ茶色に錆びていました・・・・。

こんな真っ茶色に錆びた鉄瓶を、鉄瓶を作っている工房の方が何のためらいもなく普通に使っているのです。

これはちょっと衝撃的でした(笑)。
70年も使っているとこうなるのか。

で、工房の方にそれについて訪ねたところ

「沸かしたお湯が茶色くなるとか、錆び臭いとかがなければそのまま使っていいんですよ。」

えーーーーっ、そうだったのか----!!
と膝を打った記憶があります。

岩手県の盛岡、水沢で作られる南部鉄器は1975年に国が指定する伝統工芸品の第一号に認定された、日本を代表する素晴らしい工芸品ですが、飾って愛でるものではなく、「日常使いの道具」なのです。

なので、サビも日常使いをしていれば多少出ても当たり前・・・・ぐらいのつもりでいいでしょう。

こちらは店内で7年使っている鉄瓶。

こちらも少し錆びてます。そして白いところがありますがこれが「湯垢(ゆあか)」といって、水道水のカルシウムなどの成分が内部に吸着したもの。垢とつくので汚らしいイメージかもしれませんがそんなことはありません。

これもみなさん、スグにたわしで洗い落としたくなると思いますが、触らず洗わず。
湯垢がたくさん付いたらと育ってきたと思って下さい。確実に白湯が当初より美味しくなっているハズです!!
(※ 但し、湯垢は鉄瓶によって付くものと、全く付かないものがあります。恐らく原料の鉄の成分の違い、内部表面の凸凹加減、内部さび止め処理の方法の違い等々が影響していると思われます。)

 

我が家では、毎朝沸かした白湯をスタンレー・マスターシリーズボトル1.3Lに入れてます。
このボトル、保温・保冷性は従来品とは別物です。
この1.3Lなら、なみなみ注いだ熱湯が24時間後もアツアツなので一気に飲めません。
(12時間じゃないですよ、24時間です。)

そしてお店では沸かした白湯はドイツ・HERIOS(ヘリオス)の魔法瓶に入れてます。
こちらも保温性はかなり高いですよ。

このように鉄瓶は決してハードルが高いものではありません。
イメージでそう思い込んでしまっている方が大半です。


当店で初めて鉄鍋・鉄フライパンを購入した方は、購入前はまさにこの鉄瓶のイメージと同じだったのではないでしょうか。

そして実際に鉄フライパン使ってみたら、事前のイメージとは異なり「案ずるより産むが易し」だったのではないでしょうか。

店頭で実際に触れて、持ってみて下さい。 一生の伴侶となる鉄瓶を豊富な品ぞろえからお選び頂けます。

そろそろ鉄瓶のある生活、はじめてみませんか。
毎日がより美味しく、鉄分もたっぷり摂れてより健やかな生活になりますよ。


VIVA! 鉄瓶ライフ!