本物のスペインオムレツ「トルティージャ」

こんにちは。鉄鍋伝道師 山口です。(^_^)v

9月にスペイン・サンセバスチャンを旅してから、現地のピンチョス(タパス)を
再現すべく色々鉄鍋で作っています。

現地で感動したもののひとつに「トルティージャ」があります。
これは現地の呼び方で、いわゆる「スペインオムレツ」です。


具は何でもいいとされていますが、王道のシンプルなトルティージャは
ジャガイモのみ。しかも味付けは塩のみという潔さ。
これじゃ旨みが足りないだろ?!と思っていたが、どうしてどうして!!
オムレツ類は好きでよく作るのですが、現地のトルティージャはひと味違い、
思わず唸ります。

サンセバスチャンの人気バル BERGARAのトルティージャ。 ここのも美味しかった♪



それ以来、頻繁に作るようになりましたが、ほぼ現地に遜色ないイメージ通りに
作れるようになりました♪

今回作ったのは、ジャガイモバージョンではなく、これまた現地でポピュラーな
玉ねぎ&ツナを具にしたトルティージャです。

玉ねぎ 1/2個を粗みじん切りに。オリーブオイルを入れて熱して
透き通るまで炒める。(アメ色にしない)

 

そこにノンオイルのツナ缶(小ぶりで5缶まとめて売ってるヤツ)を2缶、汁気をほどほどに切って
から投入。軽く炒めて、ここで塩のみで味付け。

 

そこに、塩のみで味付けした玉子6個分の溶き卵を一気に流し込む。

 

分厚いスキレットにしっかり熱が蓄えられていれば、冷たい玉子6個を流し込んでも
鍋肌の温度が下がりません。(ここではプロロジック 10・1/4 スキレットを使用)
これが鉄でも、極薄のものを使うと温度が一気に下がってくっついてしまいます。
薄手の鉄を使う場合は、玉子は少量を加えては混ぜ、また少量を加えて・・・という
感じでやってみてください。
LODGEスキレット のほか、板厚な AOMフライパンTurkがオススメです。

熱源がガスコンロだと、底面並びに側面からも熱で固まってくるので、慌てずにゆっくりと側面を
崩しながら、中心部も同様にゆっくりかき混ぜていきます。
(IHだと側面が熱量が弱く、くっつきやすい)

 

表面にまだ玉子液が残っているが、全体的にふわっと火が通った状態になったら、スキレットに
大きめのお皿を合わせた状態で、「ヨッコラショ!」とひっくり返します。

 

こんな感じ。スキレットには玉子がまったくくっついていないのがわかると思います。

 

この状態でそのままスキレットに玉子をお皿から滑らせて戻します。

 

お皿には玉子液が残っているので、さっと洗い落として下さい。
ここで焼くのは、鍋肌に触れた玉子液を固めるためだけなので、20~30秒もやれば十分。

ここで時間をかけすぎると、中のフワトロ感が失われてしまいます。

スキレットは十分蓄熱しているので、ここでもぜんぜんくっつきませんよ。
鍋を左右に揺らしたり回したりすると、オムレツが中で踊るぐらいです。

 

先ほどと同様、お皿をスキレットに合わせてスキレットをひっくり返します。
最後に焼いた面を上にするとこんなビジュアルです♪

 

表面をすこし剥がしてみると、とろっと感はバッチリ。

 

だけど、切っても玉子液が流れ出さないという、理想の仕上がりです。

本場のトルティージャも、このようなふわトロタイプ、もっとしっかり焼き上げるハードタイプ
などいろいろあるようです。

ぜひ作ってみて下さい。
塩味だけでこの美味しさに驚かれるハズです♪

次回は王道の「ジャガイモのトルティージャ」をご紹介します。

VIVA! 鉄鍋クッキング!

 

 

 

 

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